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ジャーナリスト 堀潤(8bitNews代表)/誰も見たことのない世界を見せたいーー”内気な転校生”が「伝える仕事」のプロになるまで

Riku Nakamura

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日付:

「伝える仕事」のプロとして、ジャーナリスト、キャスター、映画監督、NPO法人代表などの幅広い顔を持つ堀潤氏。

2020年3月には自身が監督を務めた映画『わたしは分断を許さない』を公開するなど、困難な状況にいる人々の生の声を伝えることに並々ならぬ情熱を注ぐ。

ところが子ども時代は、「レストランで注文できない」ほど、人と話すのが苦手だったという。

内気な少年はなぜ、人とのコミュニケーションが欠かせない「伝える仕事」を選んだのか。そしてNHKアナウンサーを経てジャーナリストの道を歩む今、時には危険な現場に足を運んでまでも、人々の声に耳を傾け続けるのはなぜなのか。堀氏のストーリーを聞いた。

将来の夢はウサギ…? 新しい環境に馴染めない日々

ジャーナリスト堀潤1/職業インタビュー

漫画や似顔絵を描くことで人と打ち解ける方法を徐々に身につけていった小学生時代

「子どもの頃は親の転勤で関西と関東を行ったり来たり。僕は常に転校生でした。学校にはなるべく行きたくなかったですね。家で本を読んだり、窓の外を眺めたりするのが好きな子どもでした」

テレビに映る堀氏は、“コミュニケーションのプロ”そのものだ。司会を務める朝の報道番組では、コメンテーターとのキャッチボールから核心に迫るコメントを引き出し、ジャーナリストとして足を運んだ先では、苦しい状況の中で生きる人々に寄り添い、丁寧に耳を傾ける。

そんな堀氏は、意外にも内気な子ども時代を過ごしたという。

「まず、制服が違うだけで注目の的ですから。言葉も関西と関東で違うので、普通に喋るだけでからかわれるんですよ。大阪から横浜に転校したときなんて、面白いこと言うんじゃないかと期待されて。『なんかギャグ言ってよ〜』と言われたので、『なんでやねん』って返したら、その日から僕のあだ名は『なんでやねん君』(笑)。

辛かったですね。小学生の頃は、将来の夢を『ウサギ』って書いてました。檻の中で過ごす姿に共感したんでしょうね」

関西に行けば「東京人」、東京に行けば「関西人」と言われ、どちらからもなかなか受けれられない。アイデンティティの置き場所が見つからないまま、ひっそりと目立たないように生活していた。

「でも、心の中では仲良くなりたいとか、少しは手柄を立てたい思いもあったんです」。堀氏はそう、当時の胸の内を明かす。

転機となる出会いは、堀氏が中学2年生のとき。担任の若い美術の先生は、何かと堀氏を気にかけてくれた。美術の時間には、授業中に描いた絵を全力で褒めてくれた。部活動では、テニス未経験にもかかわらず堀氏が入ったテニス部の顧問になり、笑われながらも一緒に練習してくれた。そのテニスチームは、横浜市の大会で2位になるほどの成長を遂げた。

堀氏はこの出会いをきっかけに徐々に自信を身につけ、コミュニケーションが全く取れなかった状態から少しずつ変化していった。

人を陥れるのも人だけど、人を支えるのも人

ジャーナリスト堀潤2/職業インタビュー

社会への不信感を高めていった学生時代、特にメディアが人に与える影響を強く意識するようになっていった

堀氏の内面的な成長とは対象的に、バブル崩壊直後の世の中は混沌としていた。

「高校、大学時代は、社会のあらゆるものに対して不信感を抱いていました。地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災、子どもが子どもを殺す事件、学校によるいじめの隠蔽、湾岸戦争、イラク戦争……。そういう出来事をテレビで観ていたので、世の中にはほとんど期待していませんでしたね。

当時はインターネットが出て来たこともあり、テレビから流れてくる言葉は信用ならない。みんな嘘だらけなんだと思っていました」

世の中には期待しない。メディアの言葉は信用できないーー。冷めた目で社会を見つめていた青年は、なぜ自らメディアの「中」に入ることを選んだのだろうか?

大学時代に訪れた留学先のドイツで、堀氏はアジア人差別を受けていた。

「『汚いやつだな』みたいな目で見られるので、お昼は学校の近くの公園に行って、一人でパンをかじってました。そしたらある日、同じベンチの端っこにおばあさんが座っていて。僕はずっと誰とも話していなかったので、コミュニケーションを取ってみたいなと思ったんですね。それで片言のドイツ語で話しかけてみたら、片言のドイツ語で返ってきて。

ロシアのサンクトペテルブルクから来たというんですよ。僕が日本出身だと言うと、『美しい国だと聞いています。いつか行ってみたい』と」

堀氏のカバンの中には、紙ふうせんや折り紙が大量に入っていた。日本のお土産として学校の友達に渡すはずが、その機会を失っていたものだ。

ここぞと広げて渡してあげると、そのおばあさんはとても喜んでくれた。その嬉しそうな表情を見た堀氏の心にも、あたたかい火が灯った。

「そういう数少ない出会いを通じて、『人を陥れるのも人だけど、人を支えるのも人なんだな』って思ったんです。それなら、僕が世の中に対して抱いている不信感は、社会の『人』が変わらなければ、なくならないんじゃないかって」

また、当時の堀氏はナチスドイツのプロパガンダに強い関心を抱いていた。

どうしてこんなことが起きてしまったんだろうーー。調べると、芸術やスポーツ、放送、映画などを総動員して国民を洗脳したナチスドイツのやり方を、輸入・翻訳して戦争遂行の手段として用いたのが、当時の放送文化研究所(現NHK)だったという事実に行き着いた。

「自分の世の中に対する不信感の根源は、ここにあるんじゃないかと思いました。日本のメディアは戦前と戦後でプレーヤーが同じだし、メディアとしての戦争責任も取っていない。メディアのあり方から変えなければ、社会に対する不信感を拭えないなら、自分はど本丸のNHKに入ろう、と」

当時はテレビのアナログ放送が地上デジタル放送に切り替わるタイミングでもあった。双方向型の発信が可能になれば、テレビを通じて視聴者と意見を交わすこともできる。

これを機に、メディアの一方通行な発信の体質を変えることができるかもしれない。堀氏はそれを希望と捉え、NHKの扉を叩いた。

“現場主義”を徹底。NHK改革の最前線へ

ジャーナリスト堀潤3/職業インタビュー

NHKの就職面接でも「日本のメディアを変えたい」と真っ向から自分の気持ちを伝え、採用された

堀氏のNHKでの仕事は、常に「提案型」だった。転校生時代に苦労しながら身につけた、周囲と衝突せずにコミュニケーションを取るスキルが、組織の中で立ち回る際に大いに役立ったのだ。

「『この企画書書かせてください』とか『こっちの方がいいんじゃないですか』とか、どんどん言ってましたね。アナウンサーなのにいつも現場に行っているし、ディレクターの企画会議にもいる。いつの間にか、新番組ばかりを任されるようになりました」

NHKの不祥事が相次いで発覚したときには、局内の誰に許可を取るでもなく、自分の番組で「勝手に謝る」ことを率先してやった。

「『いや~今日も不祥事のニュースが出てしまいまして。本当に申し訳ないです!情けない。何やってるんですかね?』とかね(笑)。普通の謝罪って、形式的に謝って終わりじゃないですか。でも僕は双方向でやりたい気持ちがあったので、視聴者と本音を介したかった。怒られるかなと思ったんですけど、先輩たちも『いいぞ!もっとやれ!』と応援してくれたんですよね」

ジャーナリスト堀潤4/職業インタビュー

NHK改革に奔走するニュースキャスター時代、担当した番組はほとんどが新番組だった

血気盛んな堀氏は、NHKの信頼回復という命題を背負い始まった『ニュースウォッチ9』の初代キャスターに若くして抜擢される。

堀氏によると、そこはまさに“NHK改革のど本丸”。7時のニュースが「政府は〜」といった“お上の言葉”を伝えるのならば、『ニュースウォッチ9』は現場の声を伝えることにこだわった。

7時のニュースが白と伝えることを、『ニュースウォッチ9』では黒と言うーー。その違いを象徴する出来事があった。2007年、宝塚市で倉庫を違法に改造して営業していたカラオケ店で火災が発生し、高校生を含む2名が亡くなった事件の報道だ。

「消防や警察は最初、『倉庫は査察の対象外だから、改造されていたとは知らなかった』と発表していたんです。でも現場に行ってみると、幹線道路沿いの大きな看板に『カラオケ店こちら』って書いてあるんですよ。こんなの道路通ってたら知らないわけないんです。

いろいろ聞き込んでみたら、住民の方が『地元の消防署員が忘年会で使ってた』と教えてくれて。さらに取材を重ねて消防に行くと、広報の方が最初は白を切っていたのに、『私の責任で言います。実は知っていました』と話してくれたんです」

7時のニュースでは、「警察消防は『知らなかった』と発表しており、現在店主を業務上過失致死傷害の疑いで捜査しています」と伝えた。しかし『ニュースウォッチ9』では「消防は知っていました」と、番組の冒頭から広報の方のインタビューを流した。局内は騒然とした。

「勝ったな、と思いましたね(笑)。放送内容が事前に明らかになると潰されちゃうので、原稿には全部パスワードをかけて、部外から見られないようにしていました。そういうことをやる番組だったんですよね」

『ニュースウォッチ9』はプライムタイムで初めて民法のニュース番組を抜き、視聴率で一位になった。その後も堀氏は、NHK初となるTwitter連動型のニュース番組や、若手論客だけの討論番組『日本のジレンマ』の立ち上げなどに携わり、常に改革の最前線にいた。

NHK入局から10年。退社のきっかけは、東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所事故だった。

「あの事故をきっかけに、NHKの報道は安全運転になっていきました。でも僕は、視聴者と双方向型のメディアの仕組みをもっと作りたかった。それだけです」

メディアはメディア人のためにあるんじゃない

ジャーナリスト堀潤5/職業インタビュー

現場に行ってみないと聞けない「小さな声」に触れることで、堀さん自身も新しい気づきをがあるという

独立し、ジャーナリストとして活動する今も、堀氏のミッションは変わらない。

「大学生のときに思っていたことを、今もそのままやってるだけなんです。僕はメディア本来の役割を果たしたい。根底にあるのはその思いです」

堀氏の言う、メディア本来の役割とは?

「メディアって、誰のためにあると思いますか? メディア人が伝えたいことを出すためにあるんじゃないんです。『これを伝えてほしい』っていう人たちに、発信の場を作るためにあるんですよ。自分の伝えたいことの『』を埋めてくれる人を探すのが取材だと思ったら、それは違います」

人々の生活が多様化する中、社会は「堀さん、なんでこれ伝えてくれないんですか?」という声に満ちていると、堀氏は語る。自分のLINE IDをSNS上に解放し、報道を望む人の声を直接受け止めて現場に向かっているのも、堀氏の考えに照らせば当たり前のことだ。

ジャーナリスト堀潤6/職業インタビュー

多忙なスケジュールの合間を縫っては国内海外問わず、カメラを片手に取材に向かう日々だ

そんな堀氏には、ジャーナリストとして日本や世界を飛び回る中で抱くようになった、ある危機感がある。

経済に負けてはいけない、ということですね。例えば個人情報一つとっても、GoogleもAmazonも便利だから(個人情報を取られても)今更しょうがないじゃん、とか。SNS投稿の誹謗中傷や批判に問題があるから表現の自由は多少制限されてもいいじゃん、とか。国が安全で平和であるためにはある程度の権力が政府に必要だよね、とか。

『生活が豊かになるなら、自分たちの権利を犠牲にしても構わない』という価値観が当たり前になっていくのがすごく怖いです」

現に香港では、経済的な豊かさと引き換えに失ったものを取り戻すべく、若者たちが必死に抵抗している。

「奪われて初めてわかることなんです。『豊かになるんだったらしょうがない』の、その『しょうがない』の部分に、いつ自分たちがなってもおかしくない。それを日本で伝えないといけないと思っています」

誰も見たことのない世界を伝える“楽しさ”

ジャーナリスト堀潤7/職業インタビュー

発信したい人たちのところへ行き発信する場を設けることが堀さんの、そしてメディアの役割だ

3月に公開された、堀氏が監督を務めた映画『わたしは分断を許さない』には、香港デモの最前線でガスマスクを被って取材を続ける堀氏の姿もおさめられている。

「伝える仕事」は、現場に足を運ばなければ始まらない。そのため、「危険で怖い仕事」といったイメージを持つ人も少なくない。しかし堀氏は、自らの仕事についてこう語る。

『まだ誰も見たことのない世界を見せてあげられる』楽しさがありますね。子どもの頃からそうですけど、誰も知らないことを『ねぇねぇ、知ってる?』って言うのって、ワクワクしますよね?

転校生だった頃、周囲の友達は常に自分に新鮮な情報を求めていました。それに応えてあげたい気持ちは、当時からありましたね」

それでも、悲惨な現実を目の前に無力感を抱いてしまうことはないのだろうか?

「映画を作りながら、落ち込むことはたくさんありましたよ。何でこんなに悲しいことが起きるんだろうって。先に言ったように、僕は世の中に過度な期待はしていません。でも、それだと悲しすぎるので、『本当にいいことがあるなら見てみたい』っていう気持ちもあるんです。辛い現実は伝えなければいけない。でも、伝えるべきことはそれだけじゃない。

取材していると、世の中意外に捨てたもんじゃないなって日々感じるんです。僕が現場に行くのは、僕自身が元気をもらいたいからなのかもしれませんね」

災害は立て続けに発生し、感染症は急速に拡大し、SNS上では誹謗中傷が飛び交う。毎日新しいことが起きる世の中で、堀氏の仕事に終わりはない。

かつて周囲に馴染めず苦しんだ転校生は今、困難を抱え生きる人々のもとに迷いなく飛び込み、その声を私たちに伝え続けている。

堀潤/オンラインインタビュー

オンラインで行ったインタビュー。的確に具体的なエピソードも交えて話していただき、さすが取材のプロでした!

取材後記

堀さんは現在、映画『わたしは分断を許さない』の劇場公開で全国各地に奔走しているとのことです。「メディアはメディア人のためにあるんじゃないーー」。書く仕事をする者として、心に刻みたいと思いました。

堀さんからのビデオメッセージ

堀潤さんのご紹介

堀潤/ジャーナリスト・キャスター

堀 潤/ジャーナリスト・キャスター

1977年生まれ。
NPO法人8bitNews代表理事/株式会社GARDEN代表。
元NHKアナウンサー、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター。
2012年UCLA客員研究員、日米の原発メルトダウン事故を追ったドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」制作。
2013年NHKを退局。NPO法人「8bitNews」代表。
2016年株式会社GARDEN設立。
2020年3月映画「わたしは分断を許さない」(監督・撮影・編集・ナレーション)公開。
出演中の番組:TOKYO MX「モーニングCROSS」キャスター、J-WAVE「JAM THE WORLD」ニュース・スーパーバイザー、ABEMA TV「ABEMA Prime」コメンテーター

この記事を書いたライター

一本麻衣

一本麻衣

1987年生まれ。東京都在住。一橋大学社会学部卒業後、メガバンク、総合PR会社などを経て、2019年3月よりフリーランス。ビジネス〜暮らし全般の幅広いテーマで執筆中。インタビュー記事が得意。関心はキャリア、ジェンダー、サステナビリティなど。



著者: ” — career.joi.media

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【ブリヂストン】「ブリヂストンさん、36年間ありがとうございました。」 – テニス365 | tennis365.net

Riku Nakamura

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■テニスGEEK通信(TENNIS GEEK NEWS)とは
テニスギアの「モノ」や「コト」を、深堀し、マニアックに、そしてGEEK(ヲタク)にお届けするコラムです。

ウインザーラケットショップ池袋店スタッフの中居が独自の目線で話題の商品を紹介します。

テニスに関する仕事をして30数年になる大ベテランですが、まだまだヤル気満々でテニスコートに立っているシニアプレーヤーです。
———————–
「ブリヂストンさん、36年間ありがとうございました。」

ブリヂストンが年内(2020年)をもってテニス事業から撤退することを発表しましたが、私がテニス関係の仕事についたのが1983年でブリヂストンがテニス事業をスタートさせたのが1984年でほぼほぼ同じ時間を共有してきたのと、個人的にもブリヂストンのIさんとダブルスのペアを組んでいたことがあったりと、ラケット、シューズ、ボールをヘビーに使わせていただいたので、思い出を振り返ってみようと思います。

ブリヂストンは創業者の石橋さんの名前を逆さまに英語にしたのは、知っている方も多いと思いますが、創業時は「ブリッヂストンタイヤ」という名称でした。

文字変換の間違いで「ブリジストン」となっていることがありますが、キーボード上では「J I」ではなく「D I」と打ち込んでください。

1984年にテニス事業に参入し、テニスラケットのB9とテニスボールのXT-8が発売されました。翌年に発売したB10/01は福井烈さんが使用し、大ヒットしグッドデザイン賞も受賞しました。

B10/01、B10/02、B10/03、B10MID、B10RなどB10シリーズでブリヂストンのテニスラケットはどんどん市場を広げて行き、硬派なテニスプレーヤーから支持される様になっていきました。

厚ラケ全盛の中発売したフラットフレーム設計のRV-1は、薄いフレームでも厚ラケに負けないパワーが出る画期的なラケットでした。

フラットフレームとは、普通のラケットにあるグロメットがはまる凹型の溝がなく、フラットな状態のフレームに全周繋がったバンパーグロメットを装着するもので、溝がないために内側に撓む動きが大きくなり、包み込んでから弾き出す画期的な構造でした。

新しいブランドながら、安易に厚ラケをコピーするのではなく、独創的な発想で勝負できるラケットメーカーになったのです。

アンチ厚ラケの方も多く、ブリヂストンの知名度は上がっていきました。

現役時代の福井さんは、日本ランキング1位を9年間続けた無敵の選手で、引退した後にユーザーイベントなどで大変お世話になりました。

引退して10年くらい経った時に、あまりにも動きが良いので、聞いたことがあります。

中居「今でも現役に復帰したら、日本のトップを取れるんじゃないですか」
福井さん「誰も見たいと思わないでしょう」

きっと自信はあったと思います。

ブリヂストンラケットを使用する選手も増えてきて、橘清孝プロ、小泉幸枝プロ、神尾米プロなどを輩出しました。

橘プロは1987年にデビスカップ代表になっており、長きに渡って活躍される選手でした。

小泉プロは、元日本ランキング4位で、全日本ベテランの40歳以上5連覇、45歳以上5連覇、50歳以上5連覇、55歳以上5連覇、60歳以上2連覇と22連覇を継続中で、それだけでも大変な記録なのですが、22年間、1セットも落としてないのが凄いことです。

もはや、同年代のライバルはナブラチロワぐらいではないでしょうか。

神尾プロは、世界ランキング24位と輝かしい成績を残した選手ですが、同時期に伊達公子さん、沢松奈生子さんが活躍していたので3番手の選手となっていました。怪我などもあり25歳の若さで引退しました。

引退後もブリヂストンと関わりを持ち、メディアの仕事や後進の育成に努めています。

大御所の田村伸也さんにも大変お世話になりました。

教え魔と言う言葉がよく似合う方で、いつもいつも熱いレッスンをしてくださいまして、終了時間が過ぎても話が終わらないのは日常茶飯事でした。

こんな逸話があります、レッスン終了後に飛行機で移動しないといけなかったのですが、その日はいつも以上に熱くなってしまい、結局、飛行機に間に合わなくなってしまったというのです。

それくらい熱いレッスンをされていたということです。
フラットフレーム設定の続編として、RZプロ、RZ、ZD-V、ZD-R、RV110R、RV100Tなどが発売され、自分も大好きだったBX、BXプロと続き、1994年に発売したプロビームはブリヂストン史上一番記憶に残るラケットとして今でも語り継がれています。

スロートに1本横バーを入れ、I型断面構造を採用し、電車の線路の様なH型にする事で、ねじれに対して非常に強い構造になり、ボールヒット時のブレを極限まで抑えることに成功しました。

伝説となったプロビームの魂を受け継いで2005年に発売されたXブレードは2020年まで続き、XブレードBX、XブレードRZで終焉を迎えます。

2012年に発売された4代目Xブレードに採用されたセプトングリップは画期的なアイデアでした。

通常のラケットのグリップは、、ラケット本体のカーボンの上にウレタンを八角形に成型しエンドキャップで蓋をする様に被せるのですが、セプトングリップは、特殊なゴムとプラスチックでエンドキャップを一体成型し、カーボンの上から差し込みます。

エンドキャップのぐらつきは一切ありません。

「BX」「RZ」と過去にヒットしたラケットのネーミングを持ってきたのはブリヂストンファンへのオマージュだったのかもしれませんね。

36年間、ラケット造りに一貫していたことは、ブームに左右されずに、ユーザー目線の打ちやすいラケットを妥協せずに造っていたことです。
ミーハーなラケットは造らず、硬派な印象があります。

ボールに関しても「XT-8」「ツアープロ」「NX1」はファンが多く、これじゃないと困ると思っている方も多いと思います。

XT-8の思い出は、やはり「毎トー」です。学生の頃からから、夏の大会と言えば毎トーで、毎トーと言えばXT-8でした。

大変レベルが高く、早稲田の学生に当たったり、その後にプロになるジュニアに当たったり、ベテランになって出た大会では1回戦でシード選手に当たったり、負けてる記憶しかありませんが、良い思い出です。

真夏の大会で3セットマッチなので、ファイナルセットで記憶がなくなることもありました。
また、大会使用球のXT-8を持参する草トーがあったりして、テニスバッグに必ず1缶入れていたのが「XT-8」でした。

最後に、記念モデルラケットとして、形状はプロビーム、中身はXブレードBX、デザインは30周年記念で発売したBLACK×GOLDのXブレード310リミテッドで是非発売してください。

絶対買います。

36年間ありがとうございました。

>>その他GEEK通信の記事はこちら<<


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・「いまさら聞けない?テニスストリングの常識、非常識」
・「ラケットの中身は詰まっている?それとも空洞?」
・「適当に選んでいませんか?オーバーグリップテープでプレーが変わるかも」

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著者: ” — news.tennis365.net

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ビジネス特集 飛ぶように売れる豪華クルーザー ~コロナが映し出す格差 | 新型コロナ 経済影響

Riku Nakamura

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飛ぶように売れる豪華クルーザー ~コロナが映し出す格差
今、何十億円もするクルーザーが売れているという。新型コロナウイルスの感染拡大によって過去最悪の景気悪化に苦しむアメリカの話しだ。

「新型コロナはすべての人に等しく降りかかっているわけではない。所得の低いサービス業で働く人たちにより重くのしかかっている」
FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、コロナ禍をきっかけにした経済格差の拡大に強い警鐘を鳴らす。感染者が世界で最も多い500万人に上るアメリカで、いま何が起きているのか、取材した。(ワシントン支局記者 吉武洋輔)

売れ筋は60億円

夏の旅行シーズンを迎えるアメリカ。東部のロードアイランド州に、海に囲まれたニューポートという高級リゾート地がある。黒船で日本に来航したペリーの出身地としても知られる。

取材に訪れて真っ先に目に飛び込んできたのが、停泊中の100隻を超えるクルーザー。この地でクルーザーのディーラーをしているマーク・エリオットさんは上機嫌だ。

マーク・エリオットさん
「飛ぶように売れていますよ」

新型コロナウイルスの影響で3月は売り上げが減少したが、6月の売り上げはそこから20%上昇したという。

売れ筋の価格帯は実に10億円から60億円。驚くばかりだが、顧客はヘッジファンドや不動産会社のオーナー、大企業の経営者など。売れている理由は「安全な場所だから」とのことだ。

旅客機や大型船と違って、家族など少ないグループで利用できる利点がある。

最近売れたというクルーザーを見せてもらった。6室のベットルーム付きで75億円。高性能の空気清浄機も複数完備されているという。中を見たいと頼んだが、清潔さを保つため他人を入れるのは無理だと断られた。

アメリカでは、コロナをきっかけにプライベートジェットのリースや販売も好調だという話も聞いた。そこには確実に“別世界”が存在した。

金持ちは、より金持ちに

エリオットさん
「私のビジネスは株式市場に直結している」

超高額品が売れる背景にあるのは、株高だ。3月に1万8000ドル台まで暴落したダウ平均株価は、4月からみるみる上昇。過去最悪の経済打撃(4~6月GDP ー32%)や感染の再拡大に苦しむ実体経済をよそに、コロナ前の9割の水準となる2万7000ドル台まで値を戻している(8月11日の終値)。

300兆円にのぼる緊急の経済対策とFRBの大規模な金融緩和策が要因だ。異例の政策は失業者や中小企業を支えた。ただそれ以上に、より多くの株や信用力を持つ者が得をする。そんな世界をつくったのかもしれない。

パウエル議長が警鐘を鳴らす理由も、そこにあるだろう。

ブルームバーグ通信が発表するビリオネア指数という指標では、世界の総資産の上位10人中、8人がアメリカ人だ。アマゾンのベゾスCEOやフェイスブックのザッカーバーグCEOらが名を連ねる。

このうち7人の8月時点の総資産はことし初めよりも増加している。増加額は合わせて18兆円。金持ちは、より金持ちになっている。

失業が格差を助長する

コウリープリンスさん
「突然、メールで解雇を通知されました」

東部メリーランド州のボルティモアに暮らすモーガン・コウリープリンスさん(26)は、3月中旬、勤め先のレストランから解雇を言い渡された。

大学卒業から3年半。現場マネージャーも任され、愛着のある職場だった。その後、店は持ち帰りのみで営業を再開したが、職場復帰の声はかかっていない。

アメリカでは、感染拡大の直後、年収4万ドル(420万円)を下回る人の39%が仕事を失った(FRB調査)。全体の失業率は10%台なので、所得の低い人ほど職を失っていることがわかる。

とりわけ懸念されているのが、こうした人たちの雇用の受け皿となってきたレストラン、ホテル、映画館などの接客サービスだ。ニューヨークでは、非常事態宣言が出てから5か月がたった今も店内飲食が禁止され、従業員を雇う動きは鈍い。

コウリープリンスさんは失業保険で生活費や家賃をまかなっているが、学生ローンの返済も残る。驚くのはその額が1100万円にものぼることだ。私立大学で心理学を専攻していた。

コウリープリンスさん
「失業保険がなくなったあとが不安です。今後数年のうちに、正常な生活に戻るとも思えません」

出来ないリモートワーク

“コロナと格差”をめぐっては、もう1つ気になるデータがある。シンクタンクのピューリサーチセンターの調査で、テレワークで仕事を続けることができた人は大学卒業以上で全体の62%だった一方、高卒では22%にとどまった。

これは、感染を避けて仕事を続けられるのは学歴が高い一部の人たちで、工場や小売店など不特定多数の人が集まる場所で働かなければいけない労働者が多くいることを示している。

ワシントンで出会ったライドシェアの運転手、デビッド・ハーブさんは、ほぼ毎日、早朝までの10時間、車を走らせる。65歳で高血圧の兆候もあると言う。

1回の勤務で20組ほどの客を乗せるため、感染のリスクが伴うが、高卒のハーブさんはこう話す。

ハーブさん
「私にはアパートの中でコンピューターを操作するような仕事の選択肢はない。貯金もなく投資もしていないので、お金が必要なんだよ」

本人は仕事に誇りを持っていたが、豪華クルーザーで三密を避ける富裕層がいる一方で、厳しい環境で働き続けている人がいることを痛感した。

アメリカはどこに向かうのか

アメリカの経済格差は長年の課題であり、4年前の大統領選挙でも争点となった。中間層からの脱落を恐れた白人労働者がトランプ大統領の当選を後押しした。

ことしの大統領選挙に関連した取材では、中西部のある大学で民主党左派のサンダース氏の演説を聞いた際、学生ローンの免除や国民皆保険といった格差是正に同調していた大勢の学生たちがいたことが印象に残る。

今回、取材した失業者のコウリープリンスさんに11月の選挙でどちらの候補者に投票するかを尋ねたところ、「今の政権に不満がある」と話し始めたが「どちらの候補者も好きになれない」という結論だった。

経済格差はコロナを機にさらに拡大を続けるのか。それとも是正のきっかけにできるのか。大統領選挙を控えるアメリカに、大きな課題が突きつけられている。

ワシントン支局記者
吉武 洋輔
2004年入局
名古屋局・経済部を経て現所属

著者: ” — www3.nhk.or.jp

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トラブルの総合百貨店で学んだ「2つのテクニック」 | その仕事、全部やめてみよう | ダイヤモンド・オンライン

Riku Nakamura

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小野和俊

おの・かずとし

[クレディセゾン 常務執行役員CTO]

1976年生まれ。小学4年生からプログラミングを開始。1999年、大学卒業後、サン・マイクロシステムズ株式会社に入社。研修後、米国本社にてJavaやXMLでの開発を経験する。2000年にベンチャー企業である株式会社アプレッソの代表取締役に就任。エンジェル投資家から7億円の出資を得て、データ連携ソフト「DataSpider」を開発し、SOFTICより年間最優秀ソフトウェア賞を受賞する。


2004年、ITを駆使した独創的なアイデア・技術の育成を目的とした経済産業省のとり組み、「未踏ソフトウェア創造事業」にて「Galapagos」の共同開発者となる。2008年より3年間、九州大学大学院「高度ICTリーダーシップ特論」の非常勤講師を務める。


2013年、「DataSpider」の代理店であり、データ連携ソフトを自社に持ちたいと考えていたセゾン情報システムズから資本業務提携の提案を受け、合意する。2015年にセゾン情報システムズの取締役 CTOに就任。当初はベンチャー企業と歴史ある日本企業の文化の違いに戸惑うも、両者のよさを共存させ、互いの長所がもう一方の欠点を補っていく「バイモーダル戦略」により企業改革を実現。2019年にクレディセゾンの取締役CTOとなり、2020年3月より現職。


「誰のための仕事かわからない、無駄な仕事」を「誰のどんな喜びに寄与するのかがわかる、意味のある仕事」に転換することをモットーにデジタル改革にとり組んでいる。

  • その仕事、全部やめてみよう

    プログラマー×起業家×CTOが語る「超」効率的な仕事の進め方・考え方


    著者は、ITベンチャーの代表を10年以上務め、現在は老舗金融企業のCTO。

    2つのキャリアを通して、それぞれがどんな特徴を持ち、そこで働く人がどんなことに悩み、

    どんな風に仕事をしているのかを見てきました。

    その中で、ベンチャーにも大企業にも共通する「仕事の無駄」を見出します。


    本連載は、具体的なエピソードを交えながら、仕事の無駄を排除し、

    生産性を高めるための「仕事の進め方・考え方」を解説するものです。

◆「すべて同意! ビジネス価値創出への『5つの心構え』をまとめた決定版だ」(入山章栄・早稲田大学ビジネススクール教授)

◆「これは仕事術ではない。ゲームのルールは変えられることを証明した珠玉の実践知だ」(鈴木健・スマートニュース創業者・CEO)

コロナ禍で社会構造やビジネスモデルが変化する今、「生産性」「効率」「成果」が見直されている。そんな中、各氏がこぞって大絶賛するのが『その仕事、全部やめてみよう』という書籍だ。

著者は、ITベンチャーの代表を10年以上務め、現在は老舗金融企業のCTOを務める小野和俊氏。2つのキャリアを通して、それぞれがどんな特徴を持ち、そこで働く人がどんなことに悩み、仕事をしているのかを見てきた。その中で、ベンチャーにも大企業にも共通する「仕事の無駄」を見出す。

本連載は、具体的なエピソードを交えながら、仕事の無駄を排除し、生産性を高めるための「仕事の進め方・考え方」を解説するものだ。

Photo: Adobe Stock

 トラブルにはさまざまな種類のものがある。人間関係のトラブル、プロジェクトのトラブル、システムのトラブル、会社存続に関わる資金繰りのトラブルなど、さまざまだ。

 設立当初のベンチャー企業は「トラブルの総合百貨店」だ。ベンチャー企業はあらゆる意味で身軽で、物事の進むスピードが速い。一方で、トラブルを防ぐための機能が備わっておらず、不安定だ。トラブルを切り抜けていく中で共通して言えることが2つある。

(1)心を落ち着かせる

「やらかしたかも」。仕事歴の長いプログラマーであれば、一度や二度は血の気が引くようなミスをしたこともあるだろう。私自身も、アプレッソ設立初期の頃にそんな経験をしたことがある。

 開発の仕事をしていたときのことだ。自分のパソコンのデータベースにつないでいるつもりが、うっかりチーム全体で使っているデータベースにつないでしまっていた。手元の環境をクリーンアップしようとして、チーム全体で使っているデータベースの内容を全削除してしまったのだ。

 チーム内で利用しているデータベースなので、お客さまに直接的な影響があるわけではない。とはいえ、これまで相当な時間と手間をかけて蓄積してきたデータの入ったデータベースである。

「あれ、データが消えてる……?」

 そんな声に「もしや」と思って設定を確認したときには、もう遅かった。こんなとき、焦る気持ちから「これどうするんですか!!」とドンッと机を叩いて立ち上がって大声を上げても緊張感を高めるだけだ。

 大切なのは、まず正確に問題を把握し、関係者と共有したうえで必要な対策を検討していくことだ。慌てたところで問題は解決しない。それにチームが慌てふためくと、今後自分の仕事が原因で何か問題が起きても、怖くて言い出せなくなってしまう危険性だってある。

 だからどんな深刻なトラブルが起きたときも、いや、深刻なトラブルが起きたときであればなおさら、まずは心を落ち着かせなければならない。最悪なのはパニックになって「君はいつかこういうミスをすると思っていたんだ」「そもそもお前は普段の態度が許せなかったんだ」などと、今回の事象と関係ないところにまで話を広げて仲間割れ大会を起こすことだ。

 だからトラブルが起きたときの第一声は必ず「まずは落ち着こう」だ。



著者: ” — diamond.jp

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仕事のニュース

【海外ドラマ用語辞典コラム:第8回】映画とドラマで立場が逆転?“ただの脚本家”ではないショーランナーの仕事 : 映画ニュース – 映画.com

Riku Nakamura

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2020年8月9日 12:00

「ウォーキング・デッド」シーズン9からショーランナーに就任したアンジェラ・カンは、新風を吹き込みキャストからも大人気
「ウォーキング・デッド」シーズン9からショーランナーに就任したアンジェラ・カンは、新風を吹き込みキャストからも大人気

[映画.com ニュース] ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人記者協会(HFPA)に所属する、米LA在住のフィルムメイカー/映画ジャーナリストの小西未来氏が、ハリウッドの業界用語を通じて、ドラマ制作の内部事情を明かします。

***********************************************

映画とドラマは、尺や露出方法の違いはあれど、見世物(ショー)であることに違いはない。だが、ハリウッドにおいて物語を生み出す脚本家の立場は映画とドラマでまったく異なっている。

たとえば、あなたが書いた映画脚本をメジャースタジオが獲得したとする。でも、その脚本がそのままの形で映画化されることはほぼない。スタジオ側が人気俳優を引きつけるためにキャラクター設定を変更したり、人気のトレンドを盛り込むことなどを要求するからだ。修正作業は、最初の脚本を執筆した無名の脚本家ではなく、ベテラン脚本家に委託するのが通例だ。改稿を重ねていくうちに、監督が決定する。すると、監督の意向に沿ってまたリライトが行われる。そのうち主導的な役割を果たしていたスタジオの重役が異動となり、新重役のもとで最初からやり直しとなることも珍しくない。いつまで経っても制作のゴーサインが出ず、企画開発を延々と続けるこの期間は、Development Hell(開発地獄)と呼ばれたりする。

「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の“開発地獄”は15年以上も続いた
「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の“開発地獄”は15年以上も続いた

スタジオが映画製作へのゴーサインを出すことに消極的なのは、映画作りは何千万ドルも投入する大きなギャンブルだからだ。いったん製作をスタートしたら、後戻りできない。ならば、比較的少ない予算で可能な企画開発に時間を費やして、リスクの芽を摘んでおこうというわけだ。悲しいかな、ヒットを生み出すコツは誰も知らないので、堂々巡りしがちになる。

有名監督や人気俳優の参加が決まっていたり、原作モノの場合は、低リスクなのでゴーサインが下りやすい。それでも、たとえばジョージ・ルーカス制作、スティーブン・スピルバーグ監督、ハリソン・フォード主演というオールスターを揃えた「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」は、15年以上ものDevelopment Hellを過ごした。作品の方向について3人の意見が合わなかったためで、そのあいだにジェブ・スチュワート(「ダイ・ハード」)、ジェフリー・ボーム(「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」)、フランク・ダラボン(「ショーシャンクの空に」)、ジェフ・ネイサンソン(「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」)、デビッド・コープ(「パニック・ルーム」)といった有名脚本家たちが執筆に関わっている。完成作にクレジットされているのは、「ストーリー」としてジョージ・ルーカスとジェフ・ネイサンソン、「脚本」としてデビッド・コープのみ。このことからも、ハリウッド映画において脚本家は取り替えがきく便利屋のような存在であることがわかるだろう。

「ブレイキング・バッド」のショーランナーであるピーター・グールド&ビンス・ギリガンは「ベター・コール・ソウル」も手掛けた
「ブレイキング・バッド」のショーランナーであるピーター・グールド&ビンス・ギリガンは「ベター・コール・ソウル」も手掛けた

これがテレビドラマとなると脚本家の立場ががらりと変わる。ドラマ作りを統括する制作総指揮は、たいていの場合、脚本家が務めている。一方、各話の演出を手がける監督はひとつのドラマに複数人いて、彼らは制作総指揮の指示に従う。つまり、ドラマにおける監督と脚本家の関係は、映画と逆転しているのだ。

この違いは、ドラマの成りたちに起因している。テレビドラマの企画を立ち上げるのは、脚本家だ。自身が企画を生みだし、制作会社やネットワーク局にピッチを行う。うまくいけばパイロット版の脚本が発注されるので、ひとりで1話ぶんを書き上げることになる。そして、もしパイロット版の制作にゴーサインがおりたら、自分でキャストやスタッフを集める。つまり、企画を生みだした脚本家が、内容から人材に至るまですべてをコントロールできるのだ。そのドラマ制作を指揮する脚本家のことを、ショーランナーと呼ぶ。

「ゲーム・オブ・スローンズ」の脚本家チームを率いたデビッド・ベニオフ&D・B・ワイスは一躍トップクリエイターに
「ゲーム・オブ・スローンズ」の脚本家チームを率いたデビッド・ベニオフ&D・B・ワイスは一躍トップクリエイターに

ショーランナーの仕事は、ドラマがシリーズ化したときに本格化する。ネットワーク局のドラマは1シーズンあたり22話前後あるから、ひとりの脚本家が全話執筆するのは不可能だ。そこで、複数の脚本家を雇用し、「ライターズ・ルーム」を立ち上げる。ほかの脚本家たちとのディスカッションを通じて、全体のストーリーから各エピソードの展開を詰めていくのだ(ライターズ・ルームに関しては、次回詳しく説明します)。ショーランナーの担当は、ドラマの内容に留まらない。大量のエピソードを生産するためには、同時進行で進めていく必要があるため、異なる段階にある各話の制作状況を把握し、それぞれが抱えるトラブルに対応していく。つまり、クリエイティブとマネジメントの両方において責任を負うことになる。かなりの重責だが、ショーランナーがいるからこそ、数百人が関わるドラマ制作においても、統一感を維持できるのだ。

「glee グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」などの企画・脚本を手掛けたヒットメーカー、ライアン・マーフィー
「glee グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」などの企画・脚本を手掛けたヒットメーカー、ライアン・マーフィー

ちなみに、ショーランナーは制作総指揮のひとりだが、製作総指揮にクレジットされている人すべてがショーランナーというわけではない。制作総指揮には制作会社の重役やドラマの実現に関与した有名監督などの名前も載っているためだ。例外もあるが、企画を兼ねている制作総指揮が、ショーランナーである場合が多いといえる。

【今回の業界用語】
ショーランナー(Showrunner):ドラマの制作総指揮のひとりで、ドラマ制作を統括する責任者。たいていは企画を立ち上げた脚本家が務める。

(映画.com速報)



著者: ” — eiga.com

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仕事のニュース

「倍返し」のためならなんでもあり? 半沢直樹が再び犯した検査忌避罪とは(前田恒彦) – 個人 –

Riku Nakamura

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 ドラマ「半沢直樹」が前半の山場を迎えている。企業買収の仕事を横取りした銀行の資金力に対し、子会社の証券会社が半沢の知恵でいかに「倍返し」するかが見ものだ。ただ、さすがに組織ぐるみの検査忌避は危うい。

ことの発端は?

 すなわち、これまでのあらすじは次のようなものだ。

「銀行の卑劣な買収計画からスパイラルを守ることには成功したが、依然ピンチであることに変わりはなかった。そこで半沢が次の手として瀬名(尾上松也)に提案したのは、なんと『逆買収』だった」

「そんなある日、突然、セントラル証券に証券取引等監視委員会が立ち入り検査にやってくる。半沢の目の前に現れたのは、黒崎駿一(片岡愛之助)だった」

「パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査を進める黒崎は、ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていた。もし、半沢たちが水面下で進めている逆買収の計画が見つかってしまうと、すべてが水の泡と化す」

「半沢から連絡を受けた瀬名は、すぐさま高坂(吉沢亮)に指示し、データを消去しようと試みるが…」

出典:「TBS日曜劇場『半沢直樹』#3あらすじ」より

 物語のテーマはIT大手の電脳雑伎集団による新興IT企業スパイラルに対する敵対的買収だ。

 もともと半沢ら東京セントラル証券は電脳側だったが、親会社である東京中央銀行に仕事を横取りされ、資金力を背景に悪どいやり方で買収工作が進められた。

 一転してスパイラル側に回った半沢らが買収阻止に向けて知恵をしぼり、水面下で計画を実行していたところ、証券取引等監視委員会の検査に至ったというわけだ。

金融商品取引法に違反

 証取委は金融庁に属するが、歴代のトップは特捜捜査の現場経験が豊富な大物検察OBであるうえ、特捜系の検事が幹部として出向し、そのノウハウに基づいて内偵調査が進められるなど、東京地検特捜部と関係が深い。

 半沢が示した知恵の詳細はネタバレになるので割愛するが、相場操縦やインサイダー取引とも思えるような証券マンにとっての「禁じ手」だった。

 株価の動きも不自然かつ派手で、前シリーズで半沢とやり合った黒崎が証取委の統括検査官として今回の買収案件に目をつけたのは当然だった。

 もっとも、これだけだと半沢の独断による暴走とも評価できる。しかし、証取委の立ち入りを知るや、社長や半沢ら社員総出で資料をシュレッダーにかけ、データの消去に及んだ。

 ドラマ的な盛り上がりはクラウド上に残されていた半沢の隠しファイルに外部からアクセスし、黒崎に見られる前に消去できるかという場面だったが、その成否やセキュリティのずさんさとは無関係に、半沢らはすでに大規模かつ大胆な違法行為に及んでいたことになる。

 というのも、半沢らの行為は明らかに金融商品取引法の検査忌避罪にあたるからだ。忌避とは「嫌って避ける」という意味だが、検査対象の資料を隠したり廃棄するのがその典型だ。

 証取委の検査を妨げ、忌避しただけで、その行為者は最高で懲役1年、証券会社も最高で罰金2億円に処される。業務停止処分も避けられない。

危ない橋、再び

 半沢は、前シリーズでも、ホテルの再建をめぐって東京中央銀行が黒崎ら金融庁検査局による検査を受けた際、彼らに見られるとマズい書類を自宅や銀行のボイラー室に「疎開」させ、隠していた。

 こちらも銀行法の検査忌避罪にあたり、個人・法人には先ほどと同様の刑罰が科される。現に行政処分を受けたり刑事告発されたケースは多々あり、経営破たんや統廃合に至った金融機関まである。

 今回も半沢は「倍返し」のために再び危ない橋を渡った。下手をすると同僚や部下、その家族ともども人生を棒に振るような危ういやり方だ。半沢は「顧客第一主義」をうたうが、顧客であるスパイラルの瀬名社長らまで検査忌避という不正に引きずり込んでいる。

 しかも、詳細は割愛するが、今回、黒崎はシュレッダーの裁断くずという半沢らによる検査忌避の動かぬ証拠を押さえた。関係者がどのような口裏合わせをしようと、この物証だけで完全にアウトだ。

「同じ穴のムジナ」?

 そうすると、黒崎がこれを凌駕するほどの悪質な不正の解明を目指しており、それも電脳や銀行関係者に対する刑事告発や特捜部による逮捕に値するほどの重大極まりないものでなければ、半沢らが犯した検査忌避罪とバランスがとれなくなる。

 株式の公開買付による買収だから、資金力を有するものが勝つことなど当たり前だ。

 「倍返し」のためならなんでもありということだと、半沢も親会社の銀行関係者と「同じ穴のムジナ」に成り下がるわけで、出向どころか懲戒解雇にすら値する。

 ドラマ版は東京中央銀行元常務の大和田暁を再登場させて半沢と絡ませ、キーマンであるかのように匂わせるなど、原作とかなりの食い違いが見られる。

 前半の大団円に向け、9日放送の第4話がどのような落としどころとなり、いかなるドラマ的カタルシスを与えてくれるのか、その行方が注目される。(了)



著者: ” — news.yahoo.co.jp

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